お悩み別漢方

髪のパサつき・抜け毛は体のSOS?漢方で考える「血虚」と体質改善

  • 女性の悩み

「きちんとご飯を食べられていますか?」

「今月は、しっかり食事を取っていましたね」など

毎月処方箋をもって来て下さる女性の何人かには、投薬時にこのようなやり取りをすることがあります。

いきなり食事量の確認をするので、初めは皆様

「なぜ分かるのですか?」

とびっくりされます。

 

これは、漢方の「望診」という考え方の活用です。髪の毛の艶で、食事をきちんと食べているかどうかや、心身の状態などをおおよそ判断しています。

 

{望診}

目で見て、身体の状態を確認する方法

・顔色⇒五臓の不調を推測

・姿勢⇒体つきや動きの確認

・皮膚⇒潤いや湿疹の有無

・髪の毛⇒量や色艶で老化のスピードや栄養状態を確認

・舌⇒大きさや形、苔の状態で体調を確認

 

人の頭髪は、1か月でおおよそ1㎝伸びるとされています。女性の場合、1ヶ月では長さの変化は分からないことがほとんどです。

でも色艶は、1か月でかなり変わります。特に9月は、夏の強い紫外線でダメ-ジを受け、枝毛が多くなったり、秋に向け空気が乾燥してくるため、いつもよりパサつきもみられたりします。

 

髪と漢方

漢方では「髪は血の余り」という考え方があります。髪の毛は、身体に十分な「血」があってこそ育つものと考えられています。

「血」は、栄養や潤いを最後に髪に届けます。

ですから「血」が不足したり流れが悪いと、栄養や潤いが不足し、髪の毛が、細くなる・パサつく・抜ける・枝毛・切れ毛が多くなるなどの状態になってきます。

 

「血」の不足は漢方では「血虚」といいます。

 

「血虚」

◎原因

・栄養不足⇒過度なダイエット.偏食など

・出血⇒生理.手術や怪我などによる出血

・胃腸の不調⇒栄養を吸収できない

・睡眠不足や過労⇒「血」を消耗してしまう

・虚弱体質⇒生まれつき「血」が不足

・長引く病⇒「血」を消耗

◎症状

・顔色が悪い

・めまいや貧血

・皮膚のかさつきやひび割れ

・髪の毛の異常

・爪がもろい

・不眠

 

「血虚」状態が長引けば、心身の不調になりがちです。

実際、心療内科の患者さんには、睡眠薬や安定剤と一緒に、「血虚」の漢方薬が処方されていることがあります。

しかし、症状が出る前の、兆候が表れた段階で早めに対処できれば良いと思いませんか。

未病のうちに、体質改善を行うのが、薬局の使命だと考えます。

 

◎血虚の代表的な漢方薬

「血虚」の女性ならば「婦宝当帰膠」をお求めいただくことが多いです。

「婦宝当帰膠」

「血」を増やし、流れをよくすることにより、貧血.眩暈.冷え性.生理不順.生理痛を改善

 ▶婦宝当帰膠について詳しくはこちら

 

32歳女性

1年半前に、流産をしてしまいました。

今はしっかり食事もとっていますが、疲れやすく、眩暈もあります。

手足も冷え、今年の冬には、しもやけも出ました。唇も渇いてリップクリームが手放せません。

また髪の毛の質が悪くなり、抜け毛が気になります。

最近はちょっとしたことでイライラしてしまいます。体質を改善する漢方薬はありませんか? 

婦宝当帰膠と当帰芍薬散をお求めいただきました。

段々「血虚」が良くなり、半年ほど服用いたところ、妊娠しその後無事女の子が産まれました。

 

髪の毛の状態が悪い、つまり血虚の状態は、不安感や不眠、重症になるとパニックの症状につながることもあります。

特に秋は物寂しく感じがちで、精神的に落ち込む方が多くなる季節です。

髪は、自分の体調を知る重要な手掛かりの一つです。

最近髪の状態が気になるという方、「血虚」の兆候かもしれません。

是非ご相談ください。

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この記事の執筆者

新海薬局

薬剤師 丹沢 仁美
Hitomi Tanzawa

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