身体を温める漢方 膏方(こうほう)の力
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新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
年明け早々、あるDrから、
「この時期になると、身体を温める漢方薬が欲しいっていう患者さんがいるけれど、新海薬局さんではどんな漢方薬を出しているの?」と尋ねられました。
私は「薬局では、処方箋で出せる漢方薬以外にも、様々な漢方薬を取り揃えてます。
瓊玉膏(ケイギョクコウ)とか婦宝当帰膠(フホウトウキコウ)のような、漢方専門薬局でしか買えないお薬が特に人気です。
中国では、厳しい冬に備えて『膏方』と言って、治療や健康増進のため、その人オリジナルの生薬を処方し、何十時間も煮詰めたものを売り出します。
当薬局で扱っている中では、先程の瓊玉膏や婦宝当帰膠がこの膏方にあたります」と答えました。
漢方の考え方で、冬は腎精(生命力)を充実させるために、身体に充分なエネルギーを蓄える時期と考えます。つまり身体に足りないものを冬のうちに補うことによって、春や夏を元気に乗り越えようと言う考えです。
先程の「膏方」は、近年になり中国で流行し、10月頃になると「膏方始めました」というのぼり旗が医院や薬局で立つそうです。
人参など身体を補う薬を中心に、何十種類の生薬を煎じ濃縮したものに、水飴や蜂蜜などを加えペースト状にしたものを、毎日スプーン1杯飲みます。
製造工程に時間と手間がかかるので、冬の3か月分をまとめて製造します。費用は、日本円で何十万円もします。
Q:日本でも膏方を飲みたい場合は?
A: 「瓊玉膏」や「婦宝当帰膠」に、いつもの漢方薬を合わせると、まさしくオリジナルの「膏方」になります。この場合の一番の利点は、桁違いに安価なことです。
「瓊玉膏」
当薬局で扱っている「瓊玉膏」は、生薬に良質の蜂蜜を加え、水は加えずに100時間以上煎じたものです。
「婦宝当帰膠」
「飲むカイロ」と言われている「婦宝当帰膠」は、コラーゲンたっぷりな阿膠(あきょう)が配合されており、お肌も潤います。
身体を整えてくれるので、妊活の方にもおすすめの漢方です。
当店の症例
1. 20歳女性
生理痛。当帰芍薬散を服用したので、一時的には、鎮痛剤を服用しなくても生理痛は我慢できる程度になりましたが、秋口からまた鎮痛剤を飲み始めました。
身体が冷えていると思います。
→当帰芍薬散に婦宝当帰膠を加える
[服用後]
初日から身体が温まりました。
とりあえず婦宝当帰膠は1日1回寝る前に飲んでいますが、翌月の生理痛は、かなり楽になりました。また口唇のひび割れがよくなりました。
2. 50歳男性
夜間頻尿。毎晩1~2回起きていましたが、昨年の9月より牛車腎気丸を服用したので、しばらくは起きなくなりましたが、ここ1週間ほど陽気が寒くなったせいか毎晩起きてしまいます。
→牛車腎気丸に瓊玉膏を加える
[服用後]
飲み始めて3日目までは毎晩起きていましたが、それ以降は段々起きる日が減ってきました。朝の目覚めも良くなりました。
冷えにお悩みの方、是非ご相談ください。ご自分に合ったオリジナル「膏方」で、身体を温めて冬を乗り切りましょう。
ところで、当薬局で「瓊玉膏」を売り始めて30年以上になります。今もお元気な90歳代の皆様は、途中休薬した期間もありますが、細く長くご愛飲いただいています。古くから不老長寿の老化防止薬と言われているのも納得です。これも「膏方」の力としみじみ思っています。
新海薬局
〒400-0032 山梨県甲府市中央2-5-32
【営業時間】
月・水・金9:00~20:00
火・木9:00~17:00 土9:00~15:00
※日祝休み。