お悩み別漢方

イライラを漢方で

  • その他の症状

今まで漢方薬を服用したことがなかった30歳男性の方から「いつもブログ見ています。今度ブログでイライラに効く漢方薬を紹介していただけませんか?」とご要望がありました。その時「イライラで漢方薬を飲みたいなんて本当に思ってる?イライラは周りの人には迷惑だけれど、特に支障はないでしょうに?」と聞いたところ「イライラしてどうにもならない時、このままおかしくなったらどうしようと不安になる。」と言われました。

今まで、アトピーや喘息の人等に、「イライラすると症状が重くなりませんか?」とイライラと体の不調との関わりを日々問診していましたが、イライラだけを治したい人はいないと決めつけていたと反省しました。

イライラすると後々五臓六腑にも悪影響を及ぼし、様々な体の不調が起こりやすいので早い段階での漢方薬服用はおすすめです。

 

漢方の考え方

イライラは肝の疏泄(そせつ)の失調時に見られます。疏泄とは、気(生命エネルギー)を全身に巡らせる作用を意味します。失調時は気の巡りが悪くなるため、自律神経の働きが悪くなります。

つまり、この肝の疏泄の働きが悪くなると、精神状態が不安定(肝気鬱血)になります。嫌な気分をため込んでしまうのをイメージしてください。

 

よくある症状

肝気鬱血の時には、精神的な抑鬱があり、イライラして落ち着かないという症状が必ずあります。そのほか次の様な症状も。

 

○ため息、臭いのないげっぷやおならが多い

○緊張時にはお腹がごろごろ鳴る

○頭・胃・お腹が痛む

 

この痛みは、張る感じの痛みで、痛む部位もあちこち移動するという特徴があります。

 

原因は?

「ストレス」です。この背景には、悩みなど心理的刺激・光や音による物理的な刺激・不眠・ホルモンバランスの崩れ等があります。でもストレスを感じても上手に流せる方もいます。つまりストレスをため込まない身体作りをすることが、イライラ防止につながります。このような体質改善は漢方薬の得意分野です。

 

イライラ時におすすめ漢方薬

逍遥散:一般的

加味逍遥散:逍遥散の症状に加え、顔がのぼせたり目が充血したりする場合

抑肝散加加陳皮半夏:緊張するとどもる

大柴胡湯:怒りっぽい。胃の付近が張る感じが強い

柴胡加竜骨牡蠣湯:だるさ 不安感 動悸 不眠

廣東牛黄清心元:牛黄は、非常に貴重な動物生薬。精神活動を安定させる

 

当店での症例

 

25歳女性

アトピー性皮膚炎で漢方を服用。イライラするとアトピーがひどくなることから、イライラした時に頓服として、牛黄清心元を加える。皮膚の状態も落ち着き、精神的にも安定している。

 

48歳女性

最近太ったとのこと。気持ちが落ち着かず、食事もあまり噛まずにのみこんでいるので、いつもより多く食べてしまう。

本人は特にイライラもないとの事。しかし自分でイライラを自覚している方は少なく、そわそわしている様子から、加味逍遥散を投薬した。2週間後、更年期特有ののぼせが減ったので、さらに過食が治まるまで服用したいとの事。

 

ところで、冒頭の30歳男性は、左手薬指に指輪をしていたので尋ねたころ、1か月前に結婚したばかりの新婚さんでした。イライラしていたら奥様に申し訳ないという優しさから漢方薬をと思ったかもしれません。

動作が機敏な人と緩慢な人がいますが、漢方では機敏な人ほど治りが早いと言われています。彼は機敏そうなので、治りも早いのではないでしょうか。どうぞお幸せに。

 

新海薬局
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