冷えと生理痛
- 女性の悩み
「生理時は痛みがあって当たり前」と勘違いしていませんか?
生理痛を我慢したり、鎮痛剤を服用したりして、つらい生理をやり過ごす女性が多いようです。本来、生理は痛みがなく、あったとしても腰やお腹が重いくらいなのが正常です。
生理痛の原因の一つに「冷え」があります。生理中は基礎体温が低いため、血の流れが悪くなったり、血が固まりやすくなったりした結果、痛みが発生すると漢方では考えます。
冷えの原因
「冷え」の原因は、大きく2つあります。一つ目は、身体を温める力が不足している場合です。二つ目は、身体を冷やすものばかり食べている場合です。
あなたは冷えている?
本当は「冷え症」なのに、自分では違うと思っている女性が多いので注意が必要です。自分が「冷え症」かどうか簡単に見分ける方法があります。海水浴に行った時の日焼けを思い出してください。日焼けしない所がありますか。よくお腹だけ、または胃のあたり、または脇腹部分に白さが残る人がいます。その白い部分が、冷えていると考えられます。また、もともと色白の人で、全身真っ赤になるだけで、すぐに元通りになる人も「冷え症」です。
冷えが原因の生理痛を和らげる生活習慣
1子宮(おなかや腰)を温める
・カイロなどで温める
・腹巻きをしたり1枚余分に下着を身につける
・下半身の薄着は避ける
2筋トレをする
筋肉をつけると、血流がよくなり体が温まるので、スクワットやジョギングなど、少しの合間でも運動することを心がける。
3冷たい飲食物は避ける
アイスクリーム、生野菜などを避ける
☆お勧め漢方
婦宝当帰膠 参茸補血丸 参馬補腎丸
補陽還五湯 温経湯 人参湯など
※漢方薬は症状や体質によって使い分けますので、まずはご相談ください
≪当店での症例≫
○28歳女性
24歳の時に来局。15歳の時から生理痛。
生理1~2日目は、寝こんでしまうほど痛む。真武湯1日3回と、婦宝当帰膠を1日2回服用したところ寝込まなくなった。今では、生理前後の14日間に、「当帰芍薬散」を服用中。漢方薬は生理痛を緩和させる目的で飲み始めたが、冷えと顔のむくみもとれることから、小顔目的でも飲んでいる。
○43歳女性
しもやけが気になる。今は軽いが幼少時に苦労した経験があるため、しっかり治しておきたい。マッサ-ジクリームを塗っても良くならないため、血流を良くする漢方薬を飲みたい。手足は冷たい。そのほか気になる症状として、たまに膣が引っ張られる感じがある。生理時には、長年鎮痛剤を飲んでいるが、効かない日も多い。
この女性は、暖房が効いている部屋に入ると、頬が真っ赤になるから「冷え」を自覚していなかったが、これも「冷え」であると説明し、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」をのんでいただいた。
しもやけは、比較的すぐ良くなった。ひどかった生理痛は、鎮痛剤を飲まなくても平気な日もでてきた。膣が引っ張られる痛みは、漢方薬服用以降はないとのこと。
生理痛の原因が「冷え」であれば「冷え」に効く漢方薬を服用することで「生理痛」を和らげる効果が望めます。
単に鎮痛剤を服用するだけでは「冷え」が原因の様々な不調は解消できません。漢方薬は、不調の原因を取り除き、身体全体に効果を及ぼします。
これから寒い日が続きます。「冷え」からくる生理痛の女性は、くれぐれも身体は温めてください。
冷えと生理痛について本記事では解説させていただきました。
冷えと生理痛のお悩みについてはご来店いただきお気軽にご相談ください。
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