お悩み別漢方

更年期を穏やかに過ごすために

  • 女性の悩み

40歳前後の女性に、必要に応じて2種類の漢方を少量ずつ服用することをお勧めします。

1つ目は腎精を補うもの、2つ目は血の流れを良くするものです。

更年期になる前から備えていきましょう。

 

1.腎精を補う

女性の身体は、漢方の古典に7年周期と記載されていることは、コマーシャルでも流れているのでご存知の方も多いと思います。

35歳になると、肌のつや、髪の毛のハリが衰え始め、42歳で白髪が目立ち、49歳で閉経するとあります。

これは漢方の腎精の低下、つまり生命力の低下による自然の流れです。何も気が付かずに、閉経を迎える方もいらっしゃいますが、実は、肌や、髪の毛、生理の出血量や生理周期の変化など何かしらの前兆はあったはずです。

このような前兆を見過ごさず、腎精の急激な低下を避けるための準備が大切です。

 

★お勧め食品

腎精に良い食品として、黒豆、きくらげのような黒色の食品やえび類またはオクラなどネバネバした食品があります。意識的にそれらの食品を取りながら、漢方薬を服用していくとよいでしょう。

 

☆お勧め漢方

瓊玉膏や婦宝当帰膠などの滋養強壮剤。または、杞菊地黄丸、至宝三鞭丸など日ごろから少量ずつ服用していくことをお勧めします。

 

2.血の流れを良くする

更年期になると、生理不順、閉経などにより、血の流れが悪くなり、しこりや塊が作られやすくなるという漢方の考え方があります。

これが、40歳代から子宮筋腫、ポリープ、子宮がんなどが多くなってくる理由です。更年期の症状予防としてだけではなく、悪性腫瘍のリスクを減らすためにも血の流れを良くする漢方薬をのんでおくことをお勧めします。

 

★お勧め食品

イワシ、サバ、アジなどの青魚。

ししとう、さやいんげん、ほうれん草、トマト、紫蘇などの野菜。

これらは血液をサラサラにする働きがある食材です。毎日少量でも食事に取り入れると良いでしょう。

 

☆お勧め漢方

 

血府逐瘀丸や田七人参、冠元顆粒、桂枝茯苓丸など。これらを閉経前から服用していくことは、古い子宮内膜を残さないため、子宮体がんの予防効果もあると言われています。閉経を待たずに少量ずつ先手先手で、服用しましょう。

 

≪当店での症例≫

○60代前半 女性

母親が更年期で体調が悪かったのを覚えていて、予防で事前に漢方薬をのんでおきたいとのこと。当初は真面目にはのんでいなかったが、長い年月腎精を補い、血をサラサラにしていたのが功を奏したのか、イライラ、ホットフラッシュなど気になる症状もなく、穏やかに過ごせたとお喜びの声をいただいた。骨粗しょう症予防のため今後も漢方薬をのんでいるよう指導し、年齢に合わせた漢方薬を現在も継続中。

 

○50代後半 女性

当初不妊症で「腎精の漢方」と「血の流れを良くする漢方」をセットで若いうちからのんでいた。その後も体調を整えるために飲み続けられていたが、更年期を穏やかに過ごされ、「もう更年期が過ぎていた」と驚かれていた。

 

 

更年期を穏やかに過ごすための解決法について本記事では解説させていただきました。

更年期のお悩みについてはご来店いただきお気軽にご相談ください。

 

新海薬局
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この記事の執筆者

新海薬局

薬剤師 丹沢 仁美
Hitomi Tanzawa

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