日焼け・美白と漢方
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日焼け・美白と漢方
今年のGWは福島県に行ってきました。大内宿から喜多方に行き、ものすごい行列の有名ラーメン店に遭遇しました。ざっと300人近く並んでいたでしょうか。それでもラーメンだから直ぐ入店できるだろうと軽く考え私達も並びました。でもなかなか前には進まず、そのうちに後にも行列が伸び出したので、引くにも引けなくなり、相当の時間待ちました。でも5月の陽気は心地よく、おしゃべりしながらなので、それもまた楽しくラーメンを味わうことが出来ました。翌朝、顔に軽い痒みとほてりを感じました。まさかの日焼けでした! 私自身、5月に日焼けに悩まされることは全くなかったので、ショックを受けました。ましてやマスクまでしていたのに。
日焼けを漢方で
せっかく漢方を学んでいるのですから、自分の日焼けの弁証論治(病気の原因を中医学の考えに則って総合分析し治療する事)をしてみました。
【主訴】
日焼け
【症状】
日焼け止めクリームも塗り、マスクもしていたがいつもより日に焼けた。顔の火照りもあるが、ここ数か月手足の火照りもある。寝つきが悪く夢も良く見る。寝汗もかく。
【弁証】
心腎陰虚
【治則】
養陰補心 心腎虚耗
こんな感じで、自分の漢方薬を考え、せっせと毎日服用し、日焼け治療しています。昨年までとは違い、老化も加味しながら方剤は決めました。
◎服用後の状態
お陰様で、日焼けの症状はすぐ治まり、その後シミにもなっていません。さらに良いことに、長時間立ち通しでも腰痛になる頻度は少なくなりました。これは服用している漢方が、腎虚(老化現象)に効くので、腎虚の代表的な症状である腰痛も治まって来ていると言うことです。また不眠もすっかり改善し、良い睡眠がとれるようになりました。
⇒このように、日焼け以外の症状も改善していくのが漢方の良い所ではないでしょうか。
ご自分のタイプは?
漢方では日焼け・美白と言ってもタイプによって漢方薬を使い分けます。以下に代表的なものを挙げてみます。
瘀血(おけつ)
血の流れが滞っている方
皮膚の色:青紫黒
腎虚(じんきょ)
老化現象。大病をした方
皮膚の色:浅黒い
脾虚(ひきょ)
胃腸の働きが弱っている方
元々ひ弱
皮膚の色:くすんだ黄色
実際の問い合わせ
さて先日お電話で問い合わせがありました。「美白になりたいのですが、当帰が良いと聞きました。当帰は漢方の気血水の『血』を増やしたり巡らしたりするので、美白には効果的とか。当帰がありますか?」との事でした。「確かに当帰は、補血などの目的で、四物湯や当帰芍薬散に配合されているけれど、当帰単独で服用することはおそらくないと思います。又、生理量が多い方には危険ですよ」と答えました。
知っておいていただきたいこと
漢方薬や生薬をサプリやお茶感覚で服用しようとする人が、結構いらっしゃいます。しかし、漢方薬はほとんどが、個人個人の五臓六腑や寒熱を考えながら、処方されるものですから、同じ病名でもその人の体質によって全く異なる薬が処方されます。Aさんには美白にこの生薬が効いたとしても、Bさんにはかえって悪化することも多々あります。
漢方は、西洋薬と違って、血圧計・血液検査などの検査値で処方は決まらず 弁証論治によって薬が決まるものです。
当店ではその方に合った漢方をお選びしています。御自分に合った漢方で、肌がきれいになるほか、身体全体の調子も良くなっていきます。
是非ご相談ください。
新海薬局
〒400-0032 山梨県甲府市中央2-5-32
【営業時間】
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