お悩み別漢方

牛黄

  • その他の症状

もうお盆も終わりですね。

40℃近い猛暑はひと山越えたようですが、まだまだ暑く、体調を崩される方も多いようです。

 

夜ぐっすり眠れない、

胃腸の調子が悪い

動悸、息切れ、めまいなどがある

疲れがとれず、だるい

汗が止まらない

 

こんな訴えが多いようです。

当薬局では、「麦味参顆粒」をおすすめすることが多いのですが、「麦味参顆粒」に加えて欲しいものがあります。

それは「牛黄」です。

「牛黄」…「ごおう」と読みます。

その名の通り、牛からとれるものなのですが、どの部分だと思いますか

「う~ん、黄色だから…、脂肪??」

いえ、牛の「胆のう」にできた胆石(たんせき)です。

この胆石を乾燥させたものが漢方薬として使われているのです。

人間でも胆石はすべての人に出来る訳ではないのと同様で、牛からも少ししかとれません。

1000頭に1頭の割合で、胆石が見つかると言われていますが、現在は衛生状態が良くなり、さらに見つかりにくくなっています。

そのため、大変貴重で、昔から「金より高価だ」と言われています。

1800年も前の中国の医書に貴重な薬として「牛黄」の記載があるほど、古くからのまれてきた薬です。

 

牛黄の効果

主な効能として、開竅豁痰(かいきゅうかったん)、清熱解毒(せいねつげどく)が挙げられます。

難しい漢方用語ですが、意識をはっきりとさせ、痰をとり、熱を下げ、解毒するといった意味です。

牛黄には胆汁酸や様々なアミノ酸が含まれています。

とても高価なので、現代医学的研究が進みづらいのですが、いくつもの作用が発見されてきています。

 

熱を下げる … 発熱に
高い血圧を下げる … 頭痛、めまい、肩こりなどにも
炎症を抑える
肝臓を保護する … 肝機能障害、疲労倦怠などに
心臓の働きを高める … 動悸、むくみ、めまいなどに
抗ウイルス作用 … ウイルス性の風邪などにも
抗酸化作用 … 生活習慣病、末梢血管障害などにも
末梢神経の障害を改善 … 手足のしびれなどに
胆汁分泌を盛んにし、消化不良等を改善
血栓を溶かす
精神を和らげる … イライラ、不眠などに
痙攣を鎮める
脊柱管狭窄症に(腎虚の薬と一緒に用い、両方の薬の作用で治していきます)

 

など

昔から、子供からお年寄りまで、あらゆる病に効き、長い間飲み続けると、「寿命を延ばし、物忘れしなくなる」とも言われてきました。

実際、かぜやインフルエンザから、動悸、息切れ、不眠、精神不安など、様々な症状が改善したというお声を頂いています。

 

「動けないくらい疲れがたまっている時にのむと、体が楽になる」

「眠れないときに「牛黄」をのんで眠れた」

「死にたいくらい不安になった時、牛黄をのんだらスッとして心が軽くなって、私は一体何を悩んでいたんだろうと思うくらい良くなった」

 

など…

とても高価ですが、持っておきたい漢方ですね

まずはご相談ください。

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この記事の執筆者

新海薬局

薬剤師 丹沢 仁美
Hitomi Tanzawa

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