「香港紀行」
- その他の症状
今年のGWに、新海薬局の職員旅行で、香港に行ってきました。香港の町ではどのような漢方薬が店頭に並んでいるかを、現地で実際に目で見て、耳で聞く事が出来ました。

ネイザンロード周辺の繁華街では、コスメ中心のドラッグストア的なお店がありました。
ここでは、飲料水や、ビタミン剤、コエンザイムQ10などの栄養剤が、所狭しと陳列されていました。
日本の市販薬の「救心」「正露丸」「大麦若葉」もありました。
昔ながらの漢方薬店も沢山ありました。
ドラッグストア的なお店やコンビニよりはるかに多く、さすが香港と思いました。
店内の一角には、生薬を量り売りするためのコーナーもありました。
その中で魚の浮袋である「魚鰾(ぎょひょう)」がとても目につきました。

「魚鰾」スープやアワビと一緒に蒸し物にして食べることが多い高級食材です。コラーゲン、ムコ多糖、ビタミン、カルシウム、亜鉛、セリンを豊富に含んでいるため、漢方では滋養強壮に用いられます。
日本では「海精宝(かいせいほう)」に入っています。
でも、お店の売り場面積の多くを占めていたのは、当薬局にも置いてある「中成薬」の箱売りでした。
※「中成薬」
中医学理論に基づき、長い歴史の中で効果が実証された処方を、錠剤や顆粒、シロップ剤にしたもの

どこのお店でも大量に陳列されていた「中成薬」が、「片仔癀(へんしこう)」「安宮牛黄丸」でした。
これらは、日本では販売されていませんが、
「片仔癀」は「夢三七」
「安宮牛黄丸」は「牛黄清心元」
で代用できると思います。
「阿膠」もたくさんありました。
「阿膠(あきょう)」
ロバの皮を煮て作られる膠(にかわ)
主な成分は、ゼラチン由来のコラーゲンとアミノ酸
補血と滋陰作用があり、楊貴妃は美容のため、西太后は不妊治療で服用していました。
■ 飲み方
板状の「阿膠」を砕き、お湯に溶かして服用します。そのまま飲むこともできますが、飲みやすくするため、はちみつや黒糖のような甘い物を混ぜる事が多いそうです。
「阿膠」と「黒糖」を混ぜたものは、日本にある、まさしく「婦宝当帰膠」です。
「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」
「血」を増やし、流れをよくすることによって、貧血、眩暈、冷え性、生理不順、生理痛を改善
■ YouTubeはこちら
<33才女性>
1年前に流産してしまいました。心身共に疲れてしまいました。
以前「婦宝当帰膠」を飲んでいたのを思い出し、また飲んで元気になろうと思い来局しました。
2か月程服用したところで、妊娠し、元気な女の子を産みました。
そのほかの「中成薬」は、少量ではありましたが、「六味丸」「牛車腎気丸」「杞菊地黄丸」「知柏地黄丸」など、当薬局にあるおなじみの漢方薬も陳列されていました。
一方で、不思議なことに、日本で有名な「葛根湯」「小青竜湯」は、どこのお店でも見当たりませんでした。
もし、皆様も香港に行かれる機会があれば、是非薬屋さんをのぞいて欲しいと思います。
今服用しているものと同じ漢方薬があるかもしれません。
ワシントン条約により、日本では購入できないものもあります。
中華料理の高級食材に使われる生薬も「魚鰾」以外にたくさんあり、医食同源をより身近に感じられます。
ところで、いつもブログを読んでくださっている皆様に、ささやかなお土産を買ってきました。
先着20名様にはなりますが、薬局で「香港土産」と言ってくだされば、お渡しします。
ご来店時にお気軽にお声がけください。










