お悩み別漢方

頭痛に「清上ケン痛湯」

  • その他の症状

日本人の4人に1人に頭痛があると言われています。

あまりに一般的すぎる症状のため、市販の痛み止めで済ませている方も多いのでは?

海外では頭痛で医療機関を受診する割合はかなり高いそうです。

一方日本では、

 

「わざわざ医者に診てもらうほどのことでも…」

「医者に行く頃には痛みが治まっているし…」

「どうせ痛み止めくれるだけで、元から治るもんでもない」

 

…など

なかなか受診率が上がっていないようです。

 

確かに、頭痛の原因がわからないことは多いです。

でも、もし頻繁に起こったり、いつもと違う痛みがあったり、激しい痛みがあるときなどは医療機関を受診してくださいね。

頭痛持ちの人はたくさんいますが、頭痛が起こるのが当たり前になっている上、お友達にも頭痛持ちの人がいたりすると、余計、頭痛は良くあることだと、簡単に思われがちです。

でも、漢方的には

「痛みがないのが当たり前」

「痛みがあるのは、何かがある」

 

と考えます。

頭痛は、西洋医学的に問題なくても、漢方的には体のどこかのバランスが崩れていたり、どこかの臓器が不調を起こしているから起こると考えます。

頭痛だからと言って「頭」だけ見ていてはダメ。体全体を見ていく必要があるのです。

頭痛で痛み止めを常用していると、だんだん効かなくなったり、薬を飲まないと頭痛になってしまったりすることもあります。

痛み止めにも副作用があるので、そちらも心配です。

体質に合った漢方で、頭痛を改善していきませんか?

 

今回ご紹介するのは

「清上蠲痛湯」(せいじょうけんつうとう)

「寿世保元」(襲廷賢が明代の1615年に書いた漢方総合書)に載っている処方です。

「清上蠲痛湯」の蠲(ケン)には除き去るという意味があります。

「痛みを取り、すっきりさせる漢方薬」という意味です。

 

頭部の痛み全般に用いられる漢方です

頭痛に

・慢性の頭痛

・目の奥が痛む、目がチカチカするなどの、目からくる頭痛

・冷えることによって起こる頭痛

 

などにおすすめです。

 

頭痛以外の首から上部の痛みに

 

・三叉神経痛、眼痛、歯痛

・寒さに当たると顔の皮膚が痛いという顔面痛

・ヘルペスの後に出てくる三叉神経痛

・副鼻腔にできる腫瘍による痛み

 

にも良いとされています。

 

頭痛薬などを長期間服用したくない、そんな方にもお勧めできる漢方です。

14種もの生薬が含まれており、そのうち7種は痛みをとる働きのもの、他に、血を良くめぐらせたり、熱をとったり、余分な水分を取ったりする生薬がバランスよく配合されています。

 

「清上蠲痛湯」は様々な体質の方に良い漢方です。

また、自分の体に合った漢方と「清上蠲痛湯」を合わせてのんでいくと、体質改善につながり、頭痛もなくなり、体の不調も良くなっていきます。

 

まずはご相談ください。

症状や体質に合ったものをおすすめ致します

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この記事の執筆者

新海薬局

薬剤師 丹沢 仁美
Hitomi Tanzawa

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