風邪には「葛根湯」と思っていませんか?
- その他の症状
秋空気が乾燥していたり、気温の変化が激しかったりして、かぜをひく方が多いようですね。
早い所ではもうインフルエンザの患者さんも出ているとのこと
秋から冬は、風邪、インフルエンザ、ノロなどが流行る時期です。
体調管理に気をつけましょう
さて、「風邪」をひいたとき、どんな薬をのみますか?
すぐ、お医者さんに行くというが多いようですが、ちょっとした風邪なら市販の薬で対処しようする方も多いでしょう。
薬を買う場合、どんな薬を選んでいらっしゃいますか?
漢方薬を好まれて買われる方も多いと思いますが、風邪の時には「葛根湯」とよく耳にします。
「漢方が効きそう」
「副作用を心配しなくていいから」
「テレビで宣伝していたから」
「昔から言われているから」
という理由で「葛根湯」を選んではいないでしょうか?
漢方薬は体に合ったものを選べば、本当に良く効いてくれます。
でも、「体に合ったもの」ということが重要なのです。
風邪には色々あって「葛根湯」が良く効く風邪もあれば、「葛根湯」が効かない、またはかえって悪化させてしまう風邪もあるのです。
からだに合っていないのだから効かないのは当然なのに、間違ったものをのんで「漢方は効かない」と思われるのはとても寂しいし、間違ったものをのんでしまうことも心配になります。
「葛根湯」どんなときに使うの?
風邪の初期。
・ぞくぞくと寒気がする。
・肩こりや頭痛がある。
・汗はない。
・熱もまだ上がっていない。
など、風邪がまだ身体の奥にまで達していない時に使います。
風邪の初期に、発汗させて治す薬なので、次のような時には使いません。
・熱がある
・咳、鼻水などがある
・汗がある
かぜの症状が出てから2,3日たった
「葛根湯」でないなら、他にどんな漢方薬があるの?
・のどの腫れや痛みがある
・いきなり熱が高くなる
・黄色っぽく粘り気のある痰や鼻水がでる
「天津感冒片」
熱を下げ、のどの痛みなどの炎症を抑え、膿などを出す作用があります。
他にも、梅雨時期などの湿気のある時に胃腸症状があれば「勝湿顆粒」だったり、咳があるが、痰はない時に「麦門冬湯」、痰も絡んで、咳もある時にはまたべつの漢方薬。
症状に加え、体質や、その時の生活環境なども考えながら適した漢方薬を選んでいきます。
風邪の時からだにあった漢方は本当によく効いてきます。
漢方薬の専門家にぜひご相談ください