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瓊玉膏(けいぎょくこう)

  • その他の症状

今回のテーマは「瓊玉膏(けいぎょくこう)」。

「漢字が難しい~」という声が聞こえてくるようです。

難しい漢字はとっつきにくいイメージがあり、「何となく苦そう…」と思ってしまいがち。

いえいえ、とってものみ易いんですよ

「うちの子は『美味しい』って毎日のんでますよ」

「美味しい上、スプーン1杯の瓊玉膏に、有効成分がギュッと詰まっている感じ」

じっくり漢字を見てください。

「瓊玉膏」

書いてみると、それ程難しくないと思いますよ。

 

「瓊」とは美しい玉のこと。

「瓊枝玉葉(けいしぎょくよう)」という言葉がありますが、中国の皇帝の子孫に対する最高の礼を表す言葉です。

皇帝や、その子孫の不老長寿を願う特別な薬として「瓊玉膏」の名前がつけられたそうです。

 

瓊玉膏のお話

1160年、中国の宋の時代に誕生。

中国のみならず、朝鮮、日本へも伝わる。

朝鮮では、医書として評価が高い 「東医寶鑑(とういほうかん)」に記載がある

江戸時代には徳川将軍家が愛用。

鬼平犯科帳のモデルとなった、長谷川平蔵が体調を崩した時、将軍家から瓊玉膏を賜ったとか。

近年では、日本と中国の国交回復の際、中国の代表から日本の首相に、最高級の中国酒と一緒に、瓊玉膏もプレゼントされたとのこと。

様々な歴史がある薬ですね

 

歴史を見ると、たくさんの薬が作られてきましたが、消えていったものも数多くあります。

それを考えると、この長い年月をかけて現代まで伝わってきたなんて、すごいことだと思いませんか。

本当に良いものだと認められてきたこらこそでしょう。

 

瓊玉膏の効果

1.基礎体力を気力を充実

健康のためには気・血・水が加不足なく、バランス良く巡ることが大切。

瓊玉膏は足りないものを補ってくれ、加齢によって低下する基礎体力や気力の低下を抑えてくれます。

 

2.自然治癒力・免疫力を高める

人間には本来自然治癒力が備わっています。

怪我をなおしたり、病気を治したりするのは実は人間の体がしていること。

また、同じ環境下でもかぜをひきやすい人もいれば、何ともない人もいますよね。

これは免疫力が関係しています。

瓊玉膏はこれらの力を高めるので、病気やけがの方は回復力を高め、健康な人は病気になりにくい体を作ることが出来ます。

 

3.細胞を活性化

皮膚や髪は体の一部。

胃腸の働きを良くし、皮膚や頭皮、髪にまで栄養を送ってくれます。

また、皮膚の修復力を高めてくれるので、ニキビやアトピー性皮膚炎などにもOK。

外から付ける、トリートメントや美容液と違い、体の内側からきれいにしてくれます。

 

4.生命力をつける

赤ちゃんにはお母さんからもらってくる生命力(先天の生命力)があります。

これを高めるには、お母さんの体の状態を良くしておくことが大切。

瓊玉膏は妊婦さんにおすすめです。

また、生まれたあとの生命力(後天の生命力)は普段の生活や食事から養われます。

でも、養分を吸収する力が弱くては後天の生命力は身についてきません。

虚弱、かぜをひきやすい、アレルギーがある等の子供から、栄養が不足しがちな成長期にもおすすめです。

 

こんな方におすすめです

・最近胃腸の調子がわるく、食欲も落ちた

・疲れがとれない

・足が冷えて眠れない

・貧血気味で血色が悪い

・病後や産後、体力がなかなか回復しない

・気力がでない

・イライラしたり、怒りっぽくなったりする

・肌をきれいにしたい

・虚弱体質を改善したい

・骨折しやすいお年寄り

 

など

まずはご相談ください

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この記事の執筆者

新海薬局

薬剤師 丹沢 仁美
Hitomi Tanzawa

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