梅雨の過ごし方
日本には四季があります。春から夏へ、季節の移り変わりを知らせるのが梅雨です。
梅雨は雨の日が多く、湿度が高くなり、カビや雑菌も元気になるので、お洗濯もお掃除も大変になりますね。
水周りにはアルコール除菌、お洗濯は部屋干し用のアイテムや乾燥機が大活躍、さて、人体にはどのような対応策があるのでしょうか。
じめじめしていて、いやだな・・・という方は脾(ひ)の機能が低下しているかも知れません。
中医学(中国漢方)の智恵を活かして、人もカラッと快適に過ごしましょう!
五行図で見ると、梅雨は土に属します。関係が深い臓器は脾(ひ)、脾は栄養物と水分の運化を主(つかさど)り、統血(血管壁の正常性を維持し、外へ漏れるのを防ぐ)する役割を担っています。
日本では、刺身や生野菜サラダといった生で食べることや、冷たくキンキンに冷やしたものを飲んだり食べたりする習慣があります。実はこれらは体の中に湿を溜め込む原因になっています。脾は、乾燥を好み、湿を嫌います。体の中に湿をどんどん溜め込んで、脾の働きがそれに追いつかなくなってくると、病気になります。
脾の機能が低下すると体が重だるくなり、味覚障害や食欲不振、消化不良、腹部脹満、手足に力が入らないといった症状が表れやすくなり、放っておくと、ひどい浮腫(むくみ)や皮膚炎、肥満(水太り)、関節炎といった病の引き金になっていきます。
梅雨の過ごし方
食養生の考え方からは、もともと、生ものを食べることや、冷たく冷やした飲食は控えるべきですが、梅雨はとくに避けるべきです。
また、胃腸がもともと弱い方やアトピー性皮膚炎、慢性の関節痛、慢性の腰痛などの方は、4月から7月にかけては特に悪化しやすいので、内外ケアを忘れないようにしましょう。余分な水分を排出する、瓜や冬瓜、あずき、緑豆、はとむぎ茶を積極的にとりましょう。但し、体を冷やしすぎないように、特にはとむぎ茶はアイスではなくホットで常飲すると良いです。
また、胃腸の調子を整える大豆、大根、キャベツなどもおすすめです。乳製品は胃腸への負担が大きく、とくに皮膚病が悪化しやすいので、控えてみましょう。
梅雨におすすめのツボ!
梅雨に多い症状に対応するツボを少しご紹介いたします。
顔のむくみ・下痢に
水分は文字通り余分な水分を排出するツボです。水を清と濁に分ける、という意味で水分です。
押すだけでなく、温めると更に良いです。
利尿作用により、体内の余分な水分を排出することにより、水毒を抱え込まないようにします。「痩身のツボ」とも呼ばれており、顔のむくみや下痢、水太り(特に下腹部の)など、水分代謝が悪いときにおすすめです。
足のむくみに
「靴を買うときは夕方が良い」と言われていますが、これは「夕方にかけて足のむくみがピークに達するため」です。
地球には重力がありますので、どうしても足の方へ気血がたまりやすく、特にデスクワークなどで気血の流れが悪くなると、水分の疏泄も悪くなります。
湧泉(ゆうせん)や太谿(たいけい)は、そんな足にたまった余分な気・血・津液(水分)を流すツボです。
湧泉(ゆうせん)は、元気が湧き出てくるツボ、足だけでなく背中、腰、お尻の筋肉疲労にもおすすめです。太谿(たいけい)は冷えや痛みにもおすすめです。
じんましん・皮膚のかゆみに
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胃腸が弱っている時やストレスなどで発症しやすいじんましんや、かゆみのある皮疹はつらいものです。そんな時は、まず足指の爪のあたりをマッサージして、ほぐしてみましょう。
裏内庭(うらないてい)や大椎(だいつい)は、じんましんだけでなく、乗り物酔いや吐き気を改善するツボとしてポピュラーです。感冒(風邪)時の発熱にもおすすめです。
梅雨におすすめの漢方薬!
梅雨におすすめの漢方薬は、健脾散(けんぴさん)、勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)、瀉火利湿顆粒(しゃかりしつかりゅう)、健胃顆粒(けんいかりゅう)などです。
また、バランスが崩れている箇所を補ったり、流れを良くしたりする漢方薬を併用すると尚良い場合もあります。詳しくは、中医学(中国漢方)の知識・経験・実績が豊富な、新海薬局までお気軽にご相談ください
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