ストレスに漢方を
「六君子湯でマウス長生き」という記事がありました。
2016年3月8日 (火) 共同通信社の記事です。
「六君子湯? 良く使われる漢方薬じゃない?
人間も長生きするのかしら?」
と思い、じっくり記事を読んでみました。
簡単に言うと、
「六君子湯」を早く老化する特徴があるマウスに与えたら、与えないマウスより長生きした
とのこと。
詳しく結果を調べると、
「六君子湯」が胃から出るホルモンの働きを強める
↓
細胞をストレスから保護する遺伝子が活性化
ということだったそうです。
「なーんだ。ストレスに強くなって長生きするってことじゃないの」
「
そうなんです。『ストレス』って侮れないものなんです」
ストレスが多い季節は「春」。
よく言われる「5月病」もストレスの一種ですね。
春は新しい年度が始まる時期で、新しい環境に慣れるまでストレスがかかります。
でも、年度がかわる4月以降でなくても、今だってストレスを抱えている人は大勢います。
「花粉症でつらい」…これもストレス。
「インフルエンザが周りで流行っていて、自分も体調が不安」…これだってストレス。
「年度末の処理に追われて」
「確定申告が!」…仕事に追われるのもストレス。
「子どもが大きくなったと思ったら、今度は自分の親の介護が…」…大変なストレスですね。
そのほか、TVでも大きく取り上げられていますが、
「保育園に子供を預けられない」…お母さんたちは、大変です。
そのほか、毎日のニュースも暗いニュースが多く、これもストレスになりがち。
こんなにたくさんのストレスをかかえているのです
ストレスを侮ってはいけません
ストレスは万病のもと
ストレスを受けると、血圧、血流、体温、筋肉の緊張等、体の色々な部分が変化します。
この初期の段階で上手に対処できていれば良いのですが、
長い間ストレスを受け続けると、体に悪影響が現れてきます。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍など、消化器系に病気がおこったり、
精神的に疲れて、「うつ」になったり、様々です。
それ以外にも、免疫力の低下から様々な病気にかかりやすくなってしまいます
ストレスに漢方を 
ストレスも漢方の得意分野です。
不安な症状を和らげたり、
ストレスで機能が低下した体の器官をバランスよく働けるようにしていったり、
免疫力を高めたり、
と、とても嬉しい働きをしてくれるのです。
よく使われるのは?
◆ 逍遥散
◆ 加味逍遥散
◆ 柴胡疎肝散
◆ 抑肝散加陳皮半夏 など
これ以外にも、症状や体質に応じて様々な物を使い分けていきます。
ぜひ、漢方でストレスを乗り越えていきましょう
「最近ストレス気味だな」という方、目に力は入っていますか?
「仕事が楽しくて」と活躍している人は、目も輝いていますよね。
恋をしている時も目はきらきら輝いているはず。
ご年配の方でも、有名人の追っかけをしている人は元気いっぱい。
大好きな趣味に夢中になっているときや、
楽しくおしゃべりしている時も、目はきらきら輝いています。
ちょっと顔をあげて、目にしっかり力を入れて、周りを見回してみましょう。
顔の表情を和らげ、目に力を入れるだけで、見えてくるものが違ってくるはずです。
道端の花に目を止めたり、きれいな物を見て心をなごませたり、楽しいことを計画したり、
色んな事が出来るはずです。
4月から新年度が始まります。
ぜひ、ストレスに打ち勝って、元気に4月を迎えてください
私も
「漢方でストレスに強い体になれば、老化も防止出来て、きれいになるかもしれない
」
こんなことを考えるだけでも楽しくなってきます。
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