霊芝胞子(れいしほうし)
霊芝胞子、変な名前がついた生薬だと思う方も多いでしょう。
実はこの「霊芝胞子」、すごく貴重なもので、抗ガン作用を持つ生薬の中で中国では1番人気だとのこと。
抗ガン作用をもつ生薬としてほかにも、シベリア霊芝(「チャガ」とも言います)が有名で以前ブログで取り上げましたので、ぜひ、また読んでみてください。
こちらへ⇒シベリア霊芝
霊芝は「神農本草経」という古典にも記載され、古くから薬として用いられているキノコです。
霊芝胞子は、その名のごとく霊芝の胞子です。
霊芝4~10株から10gしか取れない貴重なものです。
中国ではガン治療の補助として使われるほか、中期・末期ガンの治療や再発、転移の防止にも効果があることが中国の研究機関で認められています。
ところで、寿命がどう決まるかご存知ですか?
遺伝子の中の染色体の両端に「テロメア」というものがあり、細胞分裂するたびにテロメアが短くなります。
テロメアがある程度まで短くなってしまうと、細胞分裂がストップ、寿命が尽きて死んでしまいます。
でも、ガン細胞はいつまでも分裂し続け、増殖していきます。
これは、ガン細胞には「テロメラーゼ」という酵素が働き、「テロメア」を修復してしまうため。
「テロメア」が短くならないのですから、いつまでも増殖出来てしまうわけです。
霊芝胞子には、この酵素の働きを抑制する作用があると言われ、そのため、ガン細胞も自滅していくのです。
ちょっと難しいですが、面白いと思いませんか?
霊芝胞子にはこんな作用があると言われています。
抗腫瘍作用
抗酸欠作用
精神安定作用
鎮痛作用
日本では、霊芝胞子を含む漢方としてイスクラの「星火霊芝宝」があります。
「霊芝胞子」に、これまた貴重な「冬虫夏草」を理想的な比率で配合したものです。
余談ですが
2009年ノーベル医学生理学賞を受賞したのは、「テロメアとテロメラーゼ酵素の仕組み」についての研究でした。
「テロメアとは、染色体の先端に存在するキャップのようなもの。螺旋状になっている大切な遺伝子情報を保護する役目がある。人体にある数十兆の細胞は、絶えず分裂活動をすることで人間の生命を維持している。が、細胞が分裂する際、テロメアも短くなってしまう。その結果、身体に老化現象が起こってくるというわ けだ。
~中途略~
ただし、幹細胞、生殖細胞、ガン細胞の3つにあるテロメアは短くならない。それは、テロメラーゼという酵素が働くからだ。」
2015年1月27日 世界びっくりニュースより
この研究が進み、いつか老化の問題も解決されるのでしょうか?
皆、若いままでいられる…?
期待半分、怖さ半分ですね
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