漢方と大腸がん
どうして大腸がんになるのでしょう?
遺伝? 体質?
焦げたものを食べたから?
家族に誰もがんになった人がいないから私は大丈夫?
いえいえ、そうとも限りません。
これといった原因を特定しにくい大腸がんですが、漢方では次のような要因を考えます。
漢方から考える大腸がんの要因
1.不適切な食事
2.ストレス
3.邪(寒・熱・湿)の侵入
4.高齢・虚弱体質
ある学説によると、正常な人でも「がん細胞は1日に5000個も発生している」とのこと
でも、人間の体には本来「免疫力」が備わっています。
免疫細胞ががん細胞を攻撃して死滅させているのです。
しかし、何らかの原因で免疫が働かないと、攻撃から逃れたがんが増殖を始めてしまいます
その、免疫力を低下させる原因としてよく挙げられるものが、
漢方で考える要因と一致するように思いませんか?
では、詳しく要因を見ていきましょう。
漢方の考え方なので、一般的な西洋医学の考えと違いますが、読んでみてくださいね
1.不適切な食事
脂っこい食事などの不適切な食事
↓
脾胃の働きが悪くなる
※脾胃とは?
主に胃腸と捉えて下さってもよいです。
漢方では栄養分や水分を吸収し、それを気(エネルギー)や血に変えて
体に巡らす器官と考えます。
↓
脾胃が水分をスムーズに吸収できず、「痰湿」が発生
※痰湿…よどんで濁ったもの
※清流はきれいな水がサラサラ流れていますが、澱んだ水は、濁って汚いですよね
体内の水の巡りが悪いせいで、水が澱んで体に溜まってしまう様子をイメージしてください
↓
「痰湿」が「熱」をおびてくる(炎症が起きるイメージ)
↓
良い血も巡らず、瘀血(オケツ)も発生
↓
胃腸の最後の器官「大腸」に
痰(悪い水)、熱毒、瘀血(悪い血)がたまってしまう
↓
大腸がんに
2.ストレス
ストレスなど精神的負担
↓ ↓
↓ 肝の疏泄機能(気を伸びやかに巡らす作用)が悪くなり、
↓ 気の巡りが悪くなる
↓ (落ち込んだり、イライラしたり、感情の起伏が大きくなったり)
↓ ↓
↓ 脾(胃腸)にも気が良く巡らなくなる
↓ ↓
脾(胃腸)の働きが悪くなる
↓
消化吸収の働きが悪くなる
(食欲不振、消化不良、下痢、軟便など)
※ストレスで、食欲が無くなったり、胃が痛くなったりしますよね。
↓
湿濁(汚く濁った湿気)発生
↓
大腸に良い血や気が巡らず、湿濁もたまる
↓
大腸がんに
3.邪(寒・熱・湿)の侵入
寒(寒さ)・熱(暑さ)・湿(湿気)が体に侵入
↓
あちこちの臓器に影響を与える
↓
気や血の巡りが悪くなる
痰湿も発生
↓
血液がドロドロになり、悪いものが大腸に溜まる
↓
大腸がんに
4.高齢・虚弱体質
高齢・虚弱体質
↓
体の臓器の働きが弱っている
↓
気や血の巡りが悪くなる
痰湿も発生
↓
血液がドロドロになり、悪いものが大腸に溜まる
↓
大腸がんに
いろいろな原因から
気が滞ったり、
血がドロドロになって流れが悪くなったり、
水の巡りが悪くなったりして、
「がん」が出来ていくのですね。
次回は、漢方でのがんの対処の仕方を見ていきます。
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