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不正出血

  • 女性の悩み

生理ではない出血のことを不正出血といいます。

生理の予定より7日以上ずれている時、また、出血パターンがいつもと違う時、出血が止まらない時などが不正出血の可能性があります。

不正出血は病気の可能性もありますので、気づいたらすぐに対応しましょう。

 

生理以外の出血の原因

生理以外の出血の原因としては、ホルモンバランスの乱れから子宮外妊娠やポリープ、子宮筋腫、子宮体がん、子宮頸がんなどもあります。

特に頻繁に繰り返される不正出血は病気の可能性が高いと思って、一度婦人科でしっかりと超音波などの検査を受けたほうが良いでしょう。

 

生理の記録はもちろん、出血の記録もつけましょう

女性の子宮は妊娠する準備として、周期的に子宮の壁が新しく作りかえられています。

一定期間、受精がなければ「妊娠はなかった」と判断し、古い子宮の壁が生理となって体外へ排出されます。

生理以外の出血が不正出血か見極める為にも、生理の記録はとても重要です。

また、出血があった期間によって、不正出血の原因がわかる場合もあるので、出血の記録はつけておくことをおすすめします。婦人科を受診する時にも役立ちます。

 

不正出血チェックポイント

生理と次の生理までの間の出血

生理が終わってから次の生理がくるまでの間にくる不正出血が一番多いパターンです。

中間期出血ともいい、基礎体温表では低温期から高温期への移行期間、ちょうど排卵の期間に合致します。茶褐色の少量の出血または褐色のおりものが数日程度あります。

頻繁でなければホルモンバランスの変化の影響と考えられますが、出血が長引く場合や頻繁に起こる場合は子宮体がんの可能性もあるので、子宮内膜を一部採取して調べる細胞診や組織診をおすすめしますが、痛みを伴う事もあるので医師の方とよく相談しましょう。

 

不規則な出血

生理がいつまでも終わらない、終わったと思ったら再び出血した、というように生理のタイミングが不規則にバラバラになってしまう場合、多くはストレスによるホルモンバランスの乱れが疑われます。

入学、進学、就職、異動、引っ越しなど、環境の変化がある時期に多いです。基礎体温表の低温期と高温期にきれいに分かれないので、心と体のバランスが崩れていることがわかります。

 

生理の前の出血

生理予定日より少し前に出血があり、すぐに止まり、少ししたら生理がくる、といったような不正出血は中間期出血にも似ています。病的な可能性は低いのですが、「今までなかったのに」という方は注意が必要、すぐに婦人科を受診しましょう。

 

おりものに血が混じる

茶褐色やピンク色のおりものがある場合、おりものに血が混じっている可能性があります。

膣に雑菌が入り炎症を起こした時や、子宮膣部びらん、子宮頸がんの場合もおりものの量が増えたり血が混じって茶褐色やピンク色になることがあります。特にいつもと違うおりものの量や色に注意しましょう。

 

妊活中に気をつける出血

妊娠初期はホルモンバランスが著しく変化します。妊娠している可能性がある方、生理の予定日が遅れている方で不正出血がある場合は、まずは妊娠のチェックを。

子宮外妊娠や切迫流産による不正出血の疑いもあるので、早めに産婦人科に相談すると良いでしょう。

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この記事の執筆者

新海薬局

薬剤師 丹沢 仁美
Hitomi Tanzawa

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