周期法とは?
周期法とは、自分の月経のリズムを知り、そのリズムにあわせて漢方薬を飲みわける方法のことをいいます。周期法は、病院の不妊治療と併用して行えます。
そこで、周期法をはじめようと思っている方、また不妊でお悩みの方は卵胞の発育、排卵に関係するホルモンに問題がないかを調べる検査(ホルモン検査)をしておくと良いでしょう。
不妊症ホルモン検査
月経周期各時期の血中ホルモン正常値 卵胞期 排卵期 黄体期 閉経後 FSH
(mlU/ml)5.2~14.4 5.6~14.8 2~8.4 26.2~113.3 LH
(mlU/ml)1.8~7.0 5.6~34.9 1.0~7.8 8.7~38 PRL
(ng/ml)2.4~8.1 4.2~17.3 2.6~11.6 1.9~7.2
検査値でわかること FSH
(卵胞刺激ホルモン)高い 卵巣機能低下 低い 視床下部、下垂体機能の低下 LH
(黄体刺激ホルモン)高い 多膿胞性卵巣の可能性 FSH、LA 共に 低い 視床下部OR脳下垂体機能低下 PRA
(プロラクチン)高い 排卵障害や黄体機能不全 その他のホルモン 黄体ホルモン 低い 黄体機能不全 エストロゲン 高い 卵胞の発育不良 甲状腺ホルモン値の異常 排卵障害、着床障害、流産など
月経のリズム
女性は一ヶ月の間、「月経期」、「卵胞期(低温期)~排卵期」、「黄体期(高温期)」と、大きく3つの期間によって、からだの状態が異なります。「月経期」は、いらなくなった子宮内膜を外に排除する期間で、「卵胞期(低温期)~排卵期」は、エストロゲンの分泌が高まり、子宮内膜が再生・増殖し、卵胞が成熟して排卵する期間です。「黄体期(高温期)」は、卵胞期で作られた卵胞が黄体に変化し、今度はプロゲステロンの分泌が高まり、子宮内膜が厚くなり、受精卵のためのやわらかいベッドを作る期間です。卵胞期は、周期後半のおよそ2週間です。
※下図「月経のリズム表」参考※
この月経のリズムを知るために、基礎体温が参考にされますが、基礎体温のバランスが悪い時には、周期法の前に、からだの状態を整える必要があります。
特に、冷えのひどい人、血の巡りの悪い人(ひどい生理痛がある場合が多いです)、ホルモン治療などを受けたことのある人、など、その人の今のからだの状態によって、まずは体調を整えることを優先させた方がいい場合もあります。
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