PM2.5とスギ花粉
PM2.5ってなに・・・?
『PM2.5』とは、2.5マイクロメートル(μm)の大きさの大気汚染物質(粒子状物質:りゅうしじょうぶっしつ)のことです。粒子状物質の大きさが10μmであれば、PM10と呼ばれます。
自動車排ガスの中の微粒子、石炭や石油の燃焼により発生する煤煙、工場や建設現場などの粉塵、黄砂などがこれに該当します。
有害な微粒子は、呼吸とともに体内に入り、鼻・喉・気管支・肺などの呼吸器に沈着し、気管支炎や気管支喘息、肺気腫といった健康被害をもたらします。
1μm=0.001mm ですが、この粒子が5μm以下になると肺の奥のほう、肺胞にまでいってしまいます。
PM2.5とスギ花粉が接触すると爆発する・・・?
埼玉大学の王青躍准教授によると、『PM2.5はスギ花粉と接触し、更に湿気などの条件があると爆発し、PM1.0という更に微小な物質となる可能性がある』そうです。
PM1.0=1μm=0.001mm ですから、普通のマスクでは通り抜けてしまい、防げません。
花粉もPM2.5もPM1.0 も、鼻や口から空気とともに吸い込まれ、体内に入りますが、特にPM1.0 は肺の奥のほう、肺胞にまで届き、沈着します。
症状としては、
咳がとまらない
気管支の疾患
などがあります。
もちろん、花粉よりもずっと小さな粒子ですから、洗い流すことは難しく予防としては体内に入れないこと、が最優先です。
PM1.0 PM2.5 対策
まず、マスクをすること、です。
もちろん1μm(0.001mm)の物質も通さない仕様のものが良いでしょう。日本には工場や建設現場の方たち用の製品があります。次に、こまめに部屋の掃除を行うこと、です。 室内に入ったPM1.0 は、軽いので、空中を舞って一週間浮遊していることもあるそうです。床や机は、まず濡れたタオルで拭いたあと、乾いたタオルで拭く、二度拭きが良いです。また、加湿器や空気清浄機などもあると良いとのことです。
3つ目には、免疫力を正常化しておくこと、です。
花粉、PM2.5、PM1.0 などが肺に到達すると、免疫力が低下、体内でより深刻なアレルギー症状を引き起こす、とされています。 免疫システムを常に正常に働かせておくことは、最大限の防御努力といえます。
免疫力バランスを整えよう
現代医学では「アレルギー性鼻炎には抗ヒスタミン薬や抗コリン剤や抗炎症剤を処方」「気管支喘息には気管支拡張薬などを処方」「花粉症には抗ヒスタミン薬やステロイド(副腎皮質ホルモン剤)などを処方」といった対応が一般的であると思います。
これらは今出ている症状を緩和し、落ち着かせるものです。これらの薬もとても大事なのですが、何故花粉症になっているのか、という事も忘れてはいけません。
中医学では「アレルギー性鼻炎」「気管支喘息」「花粉症」といったアレルギー反応は、衛気(えき)の不足によるものと考えます。つまり、自らの免疫システムが何らかの原因によって正常に働いていなくてアレルギー反応が起こっている事に注目し対応するという事です。
もともとの原因(免疫システムの異常)に対応しながら(本治ほんち)、今出ている症状を緩和する(漂治ひょうち)の二本立てで対応していきます。
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